薬剤師を目指す学生と甘味料系少女のブログ

はてなダイアリーより引っ越しました。毎日更新すると思いますので購読よろしくお願いします。

化学式 その6 ベンゼンとシクロヘキサン

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【シクロヘキサン】

シクロヘキサン(cyclohexane)は飽和環状炭化水素です。化学式はC6H12。無色透明の液体で有機溶媒によく溶けます。ベンゼンと形が似ていますが、構造的にすこし違いがあります。

ベンゼンが平面構造なのに対しシクロヘキサンはすこし歪んだ構造になっています。分子量は84g/molです。

大学の有機化学ではアキシアル、エクアトリアルという構造が出てきます。水素の向きによる違いですね。あと、立体配座が安定型と不安定型があり、普通シクロヘキサンは椅子型構造で安定してます。舟型構造もできますが、不安定であるためあまりありません。

皮膚などに触れると皮膚炎を起こす可能性があるので取り扱いには注意が必要です。

ベンゼン

ベンゼンは代表的な芳香族化合物で、C6H6で表されます。

すべての炭素がsp2混成軌道をもっていますのでベンゼンのすべての原子は同一平面上にあります。

このベンゼンから色々な誘導体を作ることができ、反応の試薬としてたくさん使われます。

もちろんベンゼン自体は人体にとって毒性があります。取り扱いには注意が必要です。

ベンゼンはフェノールなどの合成に欠かせない物質です。

化学式 その5 エチレン

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エテン(エチレン)は炭素数2の不飽和アルケン。

色々な用途があり多様性があります。

エチレンを付加重合させたポリエチレンは有名ですね。

二重結合を持つエチレンのような化合物は結合の回転ができません。それがゆえにシストランス異性体(ジアステレオマー)という異性体が存在します。

二重結合にはσ結合とπ結合の2種類の結合があり、不飽和結合にはπ結合が存在します。このπ結合が回転の邪魔をしてる訳ですね。

混成軌道で言えば、エチレンの炭素は両方ともsp2混成軌道をもっています。

かすかに甘い香りを持つ引火性のある気体です。

化学式 その4 テトラクロロメタン

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テトラクロロメタンは化学式CCl4で表されるハロゲン化アルカン。

融点-22.9度で無色の液体をしています。

ここまでハロゲン化した試薬は今の所使っていないですが臭素ベンゼン化合物であるブロモベンゼンなら使いましたね。

このテトラクロロメタン、神経に毒性があるので注意が必要です。

化学式 その3 酢酸

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酢酸は化学式CH3COOHで表される簡単なカルボン酸である。

薬学ではかなり用途が多い薬品です。

食品のお酢にも酢酸は入っています。

弱酸性で一部が酢酸イオンとして電離しています。アルコール(エタノール)の体内代謝の最終生成物でもあります。二分子が脱水縮合すると無水酢酸、塩基(カリウム)と反応させると酢酸カリウムができます。

有名な反応法にフィッシャー法によるエステル合成があります。

硫酸触媒の元、酢酸とエタノールを反応させると酢酸エチルというエステルが出来ます。

漢方実習その2

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今日の実習は漢方薬に入っている成分を分けて、特徴からなんの漢方薬か、成分は何かを選び出しました。

とても根気のいる作業で同じやつにしか見えないものもありました。

普通の化学実習と違ってまた別の面白さがありました。ではでは。